イタリアントマト |
無農薬栽培のこと
◆無農薬栽培が土を育てる
なぜ無農薬栽培にこだわるのでしょうか。
わたしがこだわる1番の理由は、農薬を使うほど土が痩せてしまうこと。
害虫だけを退治したくても、土の中で働いてくれるミミズたちや、
害虫を食べてくれる益虫たちまで、農薬は一緒に「退治」してしまいます。
化成肥料も農薬も、使うほどに土を痩せさせます。
土が痩せるので速効性のある化成肥料をまた使うけど、そのせいでまた土が痩せる。
土が痩せると、そこで生長する植物たちが病害虫に弱くなるので、
さらにたくさんの農薬が必要になってきます。
そんな悲しいスパイラルに、わたしははまりたくないのです。
害虫が出てキャーキャー騒いだり、病気を見つけて心配することももちろんあるけど、
無農薬栽培なら、病害虫に負けない丈夫な植物を育てていけるんです。
化成肥料と農薬を使って育てた野菜が、にがくなることを知っていましたか?
ごくたまにスーパーでほうれん草を買ってきて食べると、にがくてまずかったりします。
わたしは無農薬栽培で、いつも元気な野菜を収穫しています。
採れたての美味しい野菜の、甘みや瑞々しさが嬉しくて胸がいっぱいになります。
バラのために始めた無農薬栽培は、育てている野菜にも応用できて、
美味しい野菜を収穫できるという、とっても素敵なオマケがついてきました。
◆わたしが無農薬栽培に使っているもの
碧露
生薬をブレンドしたもので、害虫の皮膚から吸収されて防除します。
わたしはバラでも野菜でもアブラムシを見かけると、まず碧露を散布します。
主な原料は、苦参(クジン)、苦棟皮(クレンヒ)、百部草(タマビャクブ)、
艾蒿(ガイコウ)、青蒿(セイコウ)、皀柳(ソウリュウ)など。
1000倍になるように水で希釈します。
わたしはこれに木酢液を300〜500倍になるように添加します。
木酢液を添加すると浸透率が上がります。
木酢液の静菌効果や肥料としての効果も期待できます。
希釈液をスプレーヤーに入れて、葉裏にしっかりかかるように散布します。
液は余ったら植物の根元に与えて下さい。
7日から10日に1度の散布を続けると効果的です。
わたしは害虫を見かけたら散布するので、わりとアバウトです(笑)
緑豊
こちらも生薬をブレンドしたものですが、これは害虫に食害させて防除します。
緑豊を散布した葉を害虫が食べると、消化器に作用します。
被害を受けたのに害虫が見つからない時など、緑豊はありがたい味方です。
バラゾウムシの防除や、バッタに野菜を食害される時などにはもってこいです。
主な原料は、苦楝皮(クレンヒ)、苦参(クジン)、百部草(タマビャクブ)、
側柏(ソクハク)など。
使い方は碧露と同じです。
碧露も緑豊も、農薬ではありません。
農薬を使う時のように、帽子やマスクやメガネで完全防備する必要なんてありません。
風向きが悪くて自分にかかってしまっても、まったく気になりません。
「虫が付かない女ってどうよ」と、冗談を言って笑ってるくらいです(笑)
HBー101
天然の活力剤で、人や動物が飲んでも大丈夫なくらい安全です。
土壌微生物を活性化させて、微生物のバランスを保つ効果があります。
葉の細胞も活性化させますから、光合成の効率が上がって植物が丈夫になります。
植物には自分を病害虫から守る免疫を、自分の中に持っています。
その免疫を作るのを助けてくれるので、病害虫を寄せ付けない元気な植物に生長します。
主な原料は、杉、桧、松、オオバコ。
これを水で1000倍から10万倍に希釈して、散布または土壌潅水します。
普段は一升瓶に2滴くらいでいいので、経済的です。
わたしは3リットルのじょうろに4〜5滴入れて、
野菜にもバラにも鉢植えにも、ザバザバかけてあげています。
◆安価に無農薬栽培
碧露や緑豊、HB-101にたどり着くまでに、いろいろと試行錯誤したけれど、
いくら無農薬栽培がいいとは言っても、お財布に負担がかかるのはいただけません(^^;)
碧露も緑豊も、購入する時は少し高価で、わたしはちょっと気後れします。
でも、希釈率のことを考えるとそんなに高価ではありません。
わたしは地植えと鉢植え、合わせて90種類ほどのバラを育てているけど、
100cc入りの碧露1本が2年近くも使えています。
HB-101にしても、1回の使用量が15〜20滴くらいなので、
1番小さなボトルを購入したものを1年ほど使っているけど、まだなくなりません。
これらを使ってバラの無農薬栽培にチャレンジすることにしたら、
試しに野菜にも使ってみて欲しいと思います。
害虫が多くて栽培が大変なソラマメやブロッコリー、トマトなど、
上手に無農薬栽培が出来ちゃうので、ビックリしますよ〜。
安価に無農薬栽培をしたいと、いろんなやり方を試してみて、
わたしには今のところ、これが1番、効果に満足できてお財布にも優しいみたい。
このやり方を基本にして、続けていこうと思っています。
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