黒点病 |
バラの病気のこと
◆黒点病
バラの病気の中で、1番よく見られるのが黒点病。
葉に黒い斑点ができて広がっていき、やがて葉が黄色くなって落ちてしまいます。
小さな黒いシミを見つけたら、その葉はもう救ってあげられません。
バラの病気の中でも黒点病がやっかいなのは、葉を失うためです。
光合成で養分を作って育つので、葉を失うと生育障害を起こしかねないのです。
地面に落ちると菌で土壌が汚染されるので、地面に落ちる前に摘み取ります。
株元はできるだけ広い範囲にマルチング材を敷き詰めるようにして下さいね。
もし葉が落ちたら、その部分のマルチング材ごと集めて焼き捨てます。
雨などで土中の菌が跳ね上がって葉裏に付着して感染するので、
バラの病気に対して、マルチングは効果的な対処法です。
土がむき出しになっていないほど、黒点病になりにくいんです。
わたしの庭ではヤシガラで出来たチップをマルチング材に使っています。
バークチップなど、見た目にも美しくなるものを使うのも楽しいですよね。
市販のバークチップは針葉樹を使ったものがほとんどです。
注意するのは、あく抜きしたバークチップを使うようにすること。
松ヤニなどでバラが枯れることがあるためです。
黒点病は土が痩せているほどかかりやすいそうです。
バラの病気を予防するには、有機質に富んだ土で、
病気に負けない元気なバラに育てることが1番大切みたいです。
◆ウドンコ病
ウドンコ病は、新芽や若葉、蕾などの柔らかい部分に発症します。
白い粉のようなカビが葉に表れて、ひどくなると新梢全体に広がります。
ひどくなってしまうと深刻な生育障害を起こしてしまいます。
ウドンコ病の菌は乾燥が大好きです。
24時間以上乾燥していると、とたんに活発になって発症しやすくなるのです。
晴天が続く時は、朝早い時間に霧吹きで葉を湿らせてあげると予防できます。
ただその日のうちに乾くようにしないと、今度は黒点病にやられてしまうので、
葉水をあげるのは早い時間にするように注意して下さいね。
ウドンコ病を見つけたバラは多肥も禁物です。
肥料が多いと、バラの病気がさらにひどくなってしまいます。
◆根頭ガンシュ病
コブができてしまう病気です。
主に接ぎ木部分に出来やすく、土中の細菌が繁殖してコブを作ります。
コブをナイフで深くえぐり取って、切り口を木酢液かキトサン液で消毒します。
取り除いたものは、ほかに感染しないように慎重に焼き捨てて下さい。
使ったナイフや触った手指もしっかり洗って下さいね。
最後に細かく砕いた炭で株元を覆っておきます。
バラの病気の中でも、根頭ガンシュ病は明確な対処法がないので難しいようです。
株を抜き捨てて、周りの土も廃棄した方がよいとも言われます。
でも根にコブが出来た場合を除けば、枯死することはまれです。
個人で楽しむ場合はそこまで深刻にならず、楽しんで栽培してもいいとわたしは思います。
完全に枯れてしまってからでも、諦めるのは遅くないんですから。
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