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バラの苗を選ぶ
◆ バラの一目惚れにご注意下さい
わたしもたまにやってしまうバラの苗の衝動買い。
開花中の鉢苗に見とれてしまって、
いつの間にかバラの苗を抱えて、ついフラフラとレジへ……。
でも、ちょっと待って。
このバラ苗、どんな大きさに育つのかしら?
育ったら、どんな樹形になるのかしら?
日当たりがあまり良くないけど大丈夫かしら?
バラは品種によって大きさも樹形も強健さもまちまちです。
育てる環境にあったバラを選ぶのが、よけいな苦労を避けるコツ。
ちなみにわたしは、何度もよけいな苦労をしました(笑)
わたしみたいに苦労も楽しめるならいいけれど、
お仕事や子育てなどで時間に追われている方、手間を掛けたくない方は、
強健で病気や害虫の心配が少ない品種を選んでおくと、気軽にバラと付き合っていけるし、
バラのことを嫌いになってしまったりしなくて済むと思うんです。
日当たりがあまり良くなければ、
少々日陰でも元気に育ってくれるバラや、
背を高く伸ばして日光を浴びることの出来るつるバラを、
ベランダで栽培するなら、鉢植えに出来るバラを選ぶといいですよね。
そんなことを気軽に相談できる、信頼できるガーデンセンターか、
もしくはバラの専門店で購入された方が、最初は安心です。
◆バラ苗の種類
バラ苗には、新苗、大苗、鉢苗(開花鉢など)があります。
新苗は、4月からポット苗で売り出されます。
大苗や鉢苗に比べて価格が手ごろですが、手間がかかります。
国産の苗はほとんどがノイバラに接がれていますが、
新苗は接ぎ芽が十分に活着していないので、気を付けて取り扱います。
大苗は、新苗を育ててから、10〜12月に掘り上げたものです。
掘り上げて根が剥きだしのままのものを裸苗といいます。
裸苗をポットに仮植えしてある場合もありますが、
根付いていないので、鉢苗とは区別します。
鉢苗は、新苗をポットで育てたものです。
一年中植え付けや植え替えが出来ます。
取り扱いが楽なので初心者の方には安心ですが、価格が高くなります。
鉢苗はすぐに花が楽しめるし、大苗は翌春には開花します。
それに比べて、新苗は一季咲きなら一年、四季咲きでも秋までは開花させません。
蕾が付いたら、秋までは摘み取って咲かせないようにします。
でも新苗の場合、開花させるまでに環境に馴染む時間がたっぷりあります。
これが新苗の利点です。
最初は鉢苗から育てるのが気楽だし、少し慣れたら大苗で、
すっかりバラの栽培にはまってしまった方には(笑)新苗をお奨めします。 |